「みかん県」愛媛ができるまで / 四国・瀬戸内 比較文化的 物産展

四国・瀬戸内 比較文化的 物産展 at 旧丸林本家(9/28まで)

九州(左):大黒園(福岡県・みやま市) / 山川みかんジュース 極早生
四国・瀬戸内(左):無茶々園(愛媛県・西予市)/ 愛媛みかんブレンド

いわゆる「みかん」は、一般的に「ウンシュウミカン(温州みかん)」を指す。原産は鹿児島とされ、このみかんの品種改良が積極的に進められて現在に至る。みかんを実らせるには、年間の平均気温が15℃以上あり、冬の最低気温が-5℃以下にならないことが条件とされる。さらに、8月から10月にかけて日照時間が多いことが重要。このため、みかんの生産地は暖かい地方に限られる。

愛媛県はそうした条件に適したこと、農家の工夫、自治体や企業の「みかん県」としてのブランディングも、主要産地として有名な理由である。九州も各地でみかんが栽培されている。福岡県みやま市では「山川みかん」が盛ん。それぞれの土地で、太陽をたっぷり浴びて育ったみかんが実っている。

《参考文献》
愛媛県「愛媛の農業を調べよう『愛媛みかんのはなし』」

 

四国・瀬戸内のモノ、ずらり
見比べて紐解く、地域文化

土佐の鰹節に、愛媛のみかんジュース、木工、焼物、織物 …
うなぎの寝床 愛媛大洲店で紹介してきた「四国・瀬戸内」のものづくりを、八女でずら〜りとご紹介します。

「消費地ではなく生産地でものづくりを伝えるアンテナショップ」として、 2012年に福岡県八女市でスタートしたうなぎの寝床は、その土地らしさ(ネイティブ)の風景(スケープ)をつなぐ場所=「ネイティブスケープ」を定義し活動を続けています。 2023年からは、これまで九州を中心に取り組んできた活動を、異なる環境(四国・瀬戸内)で実践する「うなぎの寝床 愛媛大洲店」も運営。それぞれの地域で、それぞれの地域を軸とした地域文化を伝達していくことを目指しています。

その土地固有の文化とは何か?それぞれの土地性から生まれる生業が、どう固有なのか?そもそも、ものづくりは一つの地域で完結したものばかりではありません。「土地・自然・技術・人」など、多岐にわたる要素が混じり合いながら、相互に影響を受けながら営まれています。一つ一つを見つめるのはもちろん、他の地域とのつながりや比較で見えてくる発見もあります。

今回の企画展では、「四国・瀬戸内」のものづくりを、「九州」のものづくりと見比べてみます。比べて見える繋がりや、それぞれの地域の輪郭を捉え直すことを試みます。

四国・瀬戸内 比較文化的「物産展」
2025年9月12日(金)〜9月28日(日)

うなぎの寝床 旧丸林本家
店休日  火、水 (祝日営業)
営業時間 11:00〜17:00
住所   834-0031 福岡県八女市本町267
電話   0943-22-3699
駐車場  あり

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