シリコーン、実は「石」からできている / SING
「そりゅ〜しょん展 – ものづくりと資源 –(2025年 8/15〜8/31)」に関連した特集記事です。
そもそも「シリコーン」ってなんだっけ?
ぐにゃぐにゃやわらか、シリコーン。フライパンを傷つけないゴムヘラ、型離れしやすいクッキー型、ボールペンのグリップ、スマホケース、冷蔵庫のドアのパッキン、シャンプー、コンタクトレンズ、自動車、電子機器、などなど…
見渡す中にも、見えないところにも、シリコーンゴムは私たちの身の回りで欠かせないものになっています。しかし、あまりその素材について知っていることは少ないかもしれません。改めて「シリコーン」ってなんなのか?調べることにしました。簡単に言えば、シリコーンは「石」からできているのです。
シリコーン:
ケイ素(Si)をもとに作り出された人工の化合物。ケイ素とは?
地球の主要な元素の一つであり、地殻(地球の表面)を構成する元素の約27%を占める(酸素に次いで2番目に多く存在する)。元素単位では天然に存在することはなく、ケイ石(ケイ砂)と言われる二酸化ケイ素(SiO2)の形で産出される。半導体などに利用されるほか、シリカゲルやガラスの成分でもある。人体にとっても重要なミネラルの一つでもあり、骨や血管、皮膚などの構成成分として不可欠な役割を担っている。
「ケイ素」が化学変化して「シリコーン」に。実は自然界にごく当たり前に存在する元素に由来していることがわかりました。シリコーン「ゴム」とは言いますが、いわゆるゴム(天然ゴム・合成ゴム)はゴムの木や石油(動物の死骸)からできるので、そもそも原料が異なるようです。
わたしたちが普段使っている「もの」がどこからきているのか?特に科学分野はイメージしにくい部分も多いですが、元を辿れば地球上の物質であり、ものになるまでにプロセス(技術・科学現象)が存在します。まだまだ知らないことばかりですが、化学も人の手の延長と捉えることができればと思います。
荻野
《シリコーンの特徴》
○耐熱・耐寒性
200℃の高温、 -100℃の低温にも耐える。電子レンジ、オーブン可。○柔軟性
落としても割れない。お子様にも安心。○防滑性
不安定な場所でも滑りにくい。キャンプなど屋外での使用もおすすめ。○耐候性
紫外線やオゾン、酸素などによる劣化が少なく、長期間使用できる。○安全性
人体に無害。食品容器や医療用製品にも使用される。○化学的安定性
多くの化学物質に対して安定しており、化学反応を起こしにくい性質を持つ。○電気絶縁性
電気を通しにくく、電気製品の絶縁材料として使用される。
《参考文献》
・うなぎの寝床(2022.6.5)「ゴムのあるネイティブスケープ【2】 「ゴム」は何からできてる?」
・シリコーンテクノ(2022.8.9)「シリコーンって何? -What is silicone?-」
・シリコーンテクノ(2023.2.28)「シリコーンとは?シリコーンの元となる「ケイ素」とシロキサン結合」
場所 うなぎの寝床 旧丸林本家
日程 2025年8月15日(金)〜8月31日(日)
店休 火、水 (祝日営業)
時間 11:00〜17:00
住所 福岡県八女市本町(モトマチ)267
電話 0943-22-3699
駐車場 あり
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