【新商品】 MONPE WhO 「あべこべ」

久留米絣の不思議な違和感
矛盾する美しさ「あべこべ」

壁紙ブランド「WhO(フー)」と久留米絣をテーマに製品を開発したコラボMONPEができました!第12回もんぺ博覧会 in 福岡・八女にてお披露目します。

織元、WhO、デザイナー、うなぎの寝床とで対話を重ねながら、久留米絣の生地を制作。うなぎの寝床からはその生地を使ったMONPEを。WhOからはその生地をデザインソースに壁紙として再構築しました。

今回のデザインテーマは「あべこべ」。久留米絣の本質的な魅力や価値を表現するために、絣特有のゆらぎに独特な面白さと不思議な違和感を覚えたことから、つくりてへのリスペクトを込めて「あべこべ」をテーマにデザインしてくれました。

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《商品ラインナップ (7/24時点)》

MONPE WhO あべこべ三角 イエロー×グレー
価格:23,100円(税込)
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MONPE WhO あべこべ三角 ブラウン×ブラック
価格:23,100円(税込)
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MONPE WhO あべこべストライプ ブルー
価格:23,100円(税込)
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「あべこべ」だからおもしろい。久留米絣に気づかされること

「機械織のはずなのに、全然機械化されていない。膨大な作業がほとんど人の手作業でされている」

「他の生地産地と比べた時に、効率的な工程や生産ロットとは言えない。でも、だからこそできることがある」

「織元は柄や文様を綺麗に合わせようと途方も無い努力をしている。なのにどうしても柄がズレてかすれてしまうし、そのかすれが魅力でもある」

これは、壁紙とMONPEの生地開発に参加したデザイナー・pole-pole(ポール トゥ ポール)の言葉です。彼らが実際に久留米絣の生産現場を見て感じたこと、それはつくりてに対するリスペクトと、ポジティブな驚きを含んだいくつかの矛盾でした。産地を視察して久留米絣への理解を深める中で生まれた生地デザインのテーマは「あべこべ」。デザイナー自身が発見し、価値があると感じたことを素材や技法に寄り添うかたちで落とし込んでもらいました。

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– 「あべこべ」が隠れる3つのデザイン –

1. あべこべ三角

「リピート」だけど「ランダム」

通常の久留米絣(よこ絣)では、図案1柄分(約24cm)を繰り返し織り続けることで、リピートした柄をつくります。

よこ絣の仕込みでは、よこ糸を織機にためにトング(木管)に巻く作業を行います。その際、本来は全て同じ巻き方で柄を揃えますが、この生地では通常の巻き方のトングAと、異なる巻き方をしたトングBの2種類を準備しました。 Bはよこ糸の巻き上げ位置をわずかにずらすことで模様が反転。AとBを不規則に配置することで、単純なリピートではないリズムのある柄が生まれました。

制作:野村織物

2. あべこべストライプ

「タテ」だけど「ヨコ」

ストライプ(たて縞)を「よこ絣」で表現しました。通常のストライプは、たて糸に異なる配色の糸を並べて織り上げますが、この生地ではよこ糸を染め分けた絣糸を用いて柄を構成しています。

たて糸にも縞を入れることで、たてとよこの色が交差し、奥行きのある表情が生まれました。

制作:丸亀絣織物

3. あべこべボーダー

「ヨコ」だけど「タテ」

ボーダー(よこ縞)を「たて絣」で表現しました。通常のボーダーは、異なる配色のよこ糸を一定の幅で切り替えて織り上げますが、この生地ではたて糸に染め分けた絣糸を並べることで柄が構成されています。

コントロールできない糸のゆらぎが持つ美しさやおもしろさが詰まった、味わい深いボーダーとなりました。

制作:坂田織物

*近日発売予定

インテリアとして「眺める久留米絣」
今までと異なる接点のつくり方

そして、この久留米絣の生地作りを経て、壁紙を制作し始めました。

技術的にも、精神的にも、久留米絣の全てが詰まった柄の「かすれ」、「染めの揺らぎ」をアイデンティティとしながらも、壁紙ではパターンのサイズを変えたり、色を変えたりすることで、空間の中にどう久留米絣を落とし込めるかを模索しました。

壁紙というプロダクトを通して、久留米絣の魅力がこれまでと違った形で感じてもらえるのではないか、これまでと異なる広がり方や伝わり方になるではないかと感じています。部屋で、ホテルで、病院で、役場で、なんとなく眺めていた壁紙が実は久留米絣を感じるものだった。そういった久留米絣との出会い方があってもよいのではないでしょうか。どんな形であれ、まずは久留米絣を感じるものに触れてもらう、久留米絣を知ってもらう、そんな人たちを増やしていきたいと考えています。

これからWhOと壁紙を展開していく中で、実際にどんな広がりを生んでいけるのか楽しみにしながら、しっかりと取り組んでいきたいと思います。

壁紙の商品情報はこちら → WhO HP

WhO 視察レポートはこちら → 【COLLABORATIONS・うなぎの寝床】のデザインができるまで

 

「WhO」について

「WhO(フー)」は、より美しく、より愛され、より良い空間を目指し、新しい表現を模索する人のために2015年に立ち上げた壁紙ブランドです。2016年にはグッドデザイン賞を受賞。空間デザイナー目線で制作されたパターンや、多様なフィールドで活躍するクリエイターによるデザイン、プロダクトやサービスなど国内外問わずさまざまなブランド・企業とのコラボレーションから生まれたデザインなど、現在では3,000点を超える個性的で表情豊かなラインナップが揃います。

WhO HP

デザイナー:pole-pole(ポール トゥ ポール)

「新しいデザインではなく、大切なデザイン」
このコンセプトを基にテキスタイルデザイナー達によって結成されたデザイン会社です。多種多様の企業さん、工場さんと一緒にデザイン制作や素材開発、商品企画を行なっています。

〈今回のデザインについて〉
現地で織元の職人さんと話す中で、久留米絣はズレている(かすれること)ことが魅力なのではなく、どうにかして図柄を綺麗に合わせようとする職人さんたちの気持ちが美しさをつくっているのだと感じました。その気持ちを大切に考え、デザインを構築していきました。布地と壁紙の両方で活きるデザインになったと思っています。

pole-pole HP

もんぺ博覧会 in 福岡・八女にてお披露目!

会場には今回のコラボMONPEだけでなく、色柄豊富で多種多様なもんぺが総数約1,700本ずらり。是非会場に足を運んで、穿き比べ、久留米絣の着心地を体感してください!

第12回もんぺ博覧会 in 福岡・八女
うなぎの寝床 旧丸林本家

2025年 7月24日(木) ~ 8月3日(日)

休み  会期中休みなし
営業  11:00~17:00
住所  福岡県八女市本町267(会場アクセス
電話  0943-22-3699
駐車場 あり*

参加織元:(順不同・敬称略)
野村織物丸亀絣織物坂田織物下川織物

*会期中は駐車場が満車となる場合がございます。満車の場合は、八女伝統工芸館前の無料駐車場をご利用ください。

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