【お知らせ】もんぺと産地直行 2020

今だからこそ、
久留米絣を体感してもらいたい、織元を訪ねてもらいたい、産地を知ってもらいたい

「もんぺと産地直行」と題して、久留米絣を体感するための、そして産地へ直行してもらうための約1ヶ月間を10月8日(木)から11月3日(火・祝)までの期間設けることにしました。

2011年から毎年5月に「もんぺ博覧会」を開催してきましたが、今年は新型コロナウイルスの影響もあり、開催できずにおりました。そんな中でも”今年は開催しないのか””次の開催も楽しみにしています”、と言ったお言葉を頂きながら何かできることはないだろうかと考えてきました。

私たち、うなぎの寝床も今年はCreative Challenge MONPEや子どもMONPE、46/D. コラボMONPEなど久留米絣に関する新しい取り組みや商品も用意してきましたが、もんぺ博を開催してなかったこともあり、なかなか見てもらう機会もないままとなっておりました。そして、今年はさらにこれまで扱っていなかった秋冬にも適した久留米絣の生地の準備もはじめております。
こういった新しい商品を見てもらえる場を設けることはできないか、そして、もんぺ博覧会を通して伝え続けてきた久留米絣の織元や産地を知ってほしいという考えの両方をどうにか実現できる方法ないかと、今回「もんぺと産地直行」という期間を設けることにしました。期間内にうなぎの寝床も織元さん達もそれぞれができることを取り組んでいきます。商品を販売することもあれば、工房見学をされるところもあり、体験プログラムを用意されるところもあります。産地内のそれぞれの場所を訪ねてもらい、その場の空気感やものづくりの現場も含めて体感してもらえればと思います。なかなか遠くに行く機会が少ない今だからこそ、離れた場所ではなく、直接訪れることができて普段あまり見ることのない少ないところへ足を運んでみてください。

産地直送ではなく、産地直行を

食べものでは「産直」という言葉をだいぶ前から耳にするようになりました。産地や生産者から直接お店に品物が届き、それを手にすることができます。いろいろな情報が手に入りやすい世の中になって、どんな人がどんなところでどのように商品や作物を知ることができるようになったことは良いことだと思います。しかし、それだけでは知ることのできない部分が多くあることも事実です。久留米絣で言えば、どういう方たちがどういう顔をして、どんな織機や道具を使って、どんな音がしているのか、そういったことは現場に実際に行って、見て、体感してみないと感じることができない部分です。産地やつくりてから品物が届くだけではなく、産地やつくりてを実際訪ねてみてもらいたいと思い、今回こういった機会を設けることにしました。久留米絣の産地である筑後地方やその周辺の方でも実際につくっている現場を見たことがないという方は多いと思います。近くにいるからこそ知らないことや目にしないこともあると思います。この機会によければ現場まで足を運んでみてください。

現在新型コロナウイルスの影響や感染予防など気をつけないといけないことはありますが、自分たちや織元さん達ではできうる対策をしながらみなさまをお待ちするようにしたいと考えています。みなさまにもマスク着用や消毒などにご協力頂きながら産地に直行してもらいたいと思います。お互いにできる対策を行いながら、時間を過ごしてもらえればと思います。

うなぎの寝床と織元それぞれの期間中の取り組みについて

今回の期間中、それぞれの織元でもさまざまな取り組みが行われます。日にちや内容は異なりますので、気になる織元をぜひ巡ってみてください。織元ごとに工房の様子や雰囲気、特徴も違うので、期間中に何軒か巡ってみてもらうのも楽しいと思います。
日にちや内容については、織元ごとに異なるのでそれぞれご確認ください。

◯ うなぎの寝床

内容  :MONPEの販売と秋冬ものを含めた新しいMONPEのお披露目
秋冬もの:モール糸MONPE・福山ストレッチMONPE・コーデュロイMONPE・編みMONPE・もんぺした・HANTEN
日にち :10月8日(木)〜 11月3日(火祝)
休み  : 火曜水曜  ※3日は営業
時間  :11:00 〜 17:00
場所  :うなぎの寝床 旧丸林本家 / UNAPRODUCTS
住所  :八女市本町267
連絡先 :0943-22-3699
オンライン販売はこちらから

◯ 藍染絣工房 山村健

美しき藍と絣の世界
美しい藍色のグラデーションと、白い絣模様と織りなされる文様の生地。機械織の久留米絣が広まり裾野が広がっていく先に、伝統の藍染手織の美しい世界があることを、多くの人に知ってもらえたらと思います。

内容 :生地販売 ※要連絡(藍染作業をしている場合は見学可)
期間 :10月8日(木)〜 11月3日(火祝)
時間 :10:00 〜 16:00
住所 :八女郡広川町長241
連絡先:0943-32-0332
http://kasuri.net
織元インタビュー記事はこちら

◯ 池田絣工房

藍染手織りの未来のあり方の提示
代々続く藍染手織りの久留米絣を絶やさぬよう、織り職人さんの自由なワークスタイルを取り入れで、ガラス張りの工房は見学も可能。本格的な藍染体験も、実際の藍甕でさせてもらうことができます。

内容 :生地、服類の販売と藍染体験 ※藍染体験は前日までに要予約
期間 :10月8日(木)〜 11月3日(火祝)
休み :10/18(日)、26(月)、30(金)、31(土)、11/1(日)
時間 :10:00 〜 16:00 (※12:00 〜 13:00は昼休憩)
住所 :筑後市大字久富1840
連絡先:0942-53-2416
藍染体験詳細:ハンカチ 1,500円+税 / Tシャツ 4,000円+税 / トートバッグ 4,000円+税 / ストール 6,000円+税
※ その他持込などは現物確認の上、要相談

◯ 下川織物

開発精神で生み出す風合いと柄
80年以上前の旧式シャトル織機を生かし、気持ちのよい風合い。そして海外とのデザイナーともコラボし、常識に捉われない技法や表現を生み出している、開発スピリットあふれる織元です。

内容 :生地販売と工房見学 ※事前連絡必須
期間 :10月8日(木)〜 11月3日(火祝)
時間 :10:00 〜 16:00
住所 :八女市津江1111-2
連絡先:0943-22-2427
https://oriyasan.com
織元インタビュー記事はこちら

◯ 野村織物

高難度で正統派な久留米絣を継ぐ
機械織りの織元の中でも、高難度のたてよこ絣など、正統派な久留米絣の柄や技術を引き継ぐ正統派。シャトル織機が並ぶ整理整頓された工場は、絣の基本を知りたい方は必見です。

内容 :もんぺ、服、生地の販売と工房見学 ※工房見学日はご確認ください
期間 :10/9(金)〜 26(月)の金曜、土曜、日曜、月曜のみオープン + 11/3(火祝)
工房見学可能日:10/9(金)、12(月)、16(金)、19(月)、23(金)、26(月)
時間 :10:00 〜 16:00
住所 :八女郡広川町新代1745
連絡先:0943-32-0018
http://www.nomura-orimono.com
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◯ 丸亀絣織物

独創的な生地を生かした、ゆったりパンツ
生地から洋服まで一貫生産している機械織り化学染料の織元。独特の色使いと大柄の生地を使い、ゆったりめの昔ながらもんぺから、サルエル風の個性満点な形まで作っています。

内容 :もんぺ、服、生地の販売
期間 :10月8日(木)〜 11月3日(火祝)※土日祝は事前に要連絡
休み :10/9(金)、23(金)、30(金)、31(土)、11/1(日)
時間 :10:00 〜 16:00
住所 :八女郡広川町大字日吉341
連絡先:0943-32-0048
http://re-marugame.net
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◯ 山村かすり工房

藍染と機械織りの融合で、伝統を更新
明治から続く織元として、激動の時代を乗り越え、シャトル織機で織られる機械織りで、化学染料と藍染の糸を併用し、自分たちしかできない久留米絣を追求している織元です。

内容  :生地販売と蔵出し ※事前予約制
期間  :10月8日(木)〜 10月29日(木)
蔵出し日:24(土)、25(日)、26(月)
休み  :10/10(土)、11(日)、17(土)、18(日)
時間  :10:00 〜 16:00
住所  :八女郡広川町長延252
連絡先 :0943-32-0136
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※ 五十音順

photos by Koichiro Fujimoto

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