【企画展】うなぎの寝床 旧寺崎邸の常設展[テキスタイルミュージアム]

旧寺崎邸 2Fで企画展 開催中!
『うなぎの寝床 旧寺崎邸の常設展』 http://unagino-nedoko.net/terasakiteinojosetsu/

 

【参照】 テキスタイルミュージアム

 

 

テキスタイルミュージアムは、

美術館であり、

製造工場であり、

ラボ機能を持つ施設。

 

オランダの中部、「ティルブルグ(Tilburg)」という街にテキスタイルミュージアムはあります。この施設では、『世界中のテキスタイルのコレクションを保存、収集、公開する美術館としての機能』と『実際にデザイナーやアーティストが布サンプルを製作できるテキスタイルのラボ機能』、『カフェやミュージアムショップの運営』の3つの軸で活動をされています。このティルブルグという街でなぜ、テキスタイルミュージアムが始まったのでしょうか。

ティルブルグ辺り一帯は、中世以来テキスタイル産業(ブランケットの産地)が盛んだった地域で、特に羊を飼育していたことからウール事業で栄えたといいます。しかし、1960年代になると国内のテキスタイル産業は衰退が著しくなり、工場は廃業していきました。その歴史や文化、技術を保存しようという意味でテキスタイルミュージアムは始まりました。テキスタイルのコレクション(収集)から始まり、2004年からラボ機能(テキスタイルラボ)が付加されました。現在では、織り・ニット・カットソー・刺繍・タフティング・縫製・染色などあらゆる技術、最新機械があり、デザイナーや建築家、アーティストなど自分が行いたい表現や作品、布のサンプルなどを技術者と連携しながら作ることができる国立の機関の施設です。また、一般の人も見学ができます。実際にデザイナーと技術者が作っていたり、機械が稼働している様子を解放しており、目や耳、肌で感じることができる面白い設計になっています。

館内ではミュージアムショップがあります。そこで販売されている商品は、自社商品も製作し販売されています。旧寺崎邸で扱っているティータオルや、ブランケットです。その目的は、財源の確保と機械の稼働率を上げることです。利用しているアーティストなどサンブルや実験などして機械を利用していない時間に自社商品を作ることで機械の稼働率を上げて、それがミュージアムショップの売上にも上がり、テキスタイルミュージアムとしての独自性も高めることができます。

テキスタイルミュージアムは、美術館としての展示、収集、保存の機能に加え、ラボという実際に新しいテキスタイルの開発(技術の継承)をされている空間がそれぞれ一緒になっている施設はとても珍しいと思います。モノが存在するということは、そのモノに人や道具、時間など様々な方面の文脈で語られること以外に実際にモノが作られるものづくりの現場を見ることがモノを知る一番のきっかけにもなります。オランダと日本のものづくりに対する違いも見えてきます。実際に私自身もテキスタイルミュージアムに行ってみたい気持ちでいっぱいです。久次

 

※photo by Koichiro Fujimoto

 

[テキスタイルミュージアム・ブランケットの通販]
https://shop.unagino-nedoko.net/?mode=cate&cbid=1648399&csid=17

[テキスタイルミュージアムのHP]
http://www.textielmuseum.nl/en/

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●うなぎの寝床 旧寺崎邸の常設展
販売日程:2020年1月24日(金曜日)~2020年2月23日(日曜日)
休み:火曜・水曜
時間:11:30-18:00
会場:うなぎの寝床 旧寺崎邸
住所:福岡県八女市本町327
電話: 0943-24-8021

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