【歴史】奈良に靴下あり!奈良でしか作れない靴下があります。

10月11日(金)スタート!西口さんの靴下展

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奈良県といえば鹿や大仏の印象が強いですが、忘れてはいけないのは靴下なのです。国内で作られる靴下の6割は、奈良で作られます。なぜ奈良が靴下の産地なのか、その歴史を紐解いていきたいと思います。

まず綿の栽培です。盆地である奈良は降水量が少なく、夏に綿が作られるようになりました。それがのちに大和木綿と呼ばれ、種を取り除いた繰綿を他の地域へ出荷して、一大産地となりました。18世紀半ばより、盆地内で繰綿から糸を紡いで織る加工業が盛んになったのち、江戸時代末期になると輸入の紡績糸に切り替えてさらに発展しました。

そこから衣服は西洋化していき1910年、吉井䓙治郎という人物が一台の手回し靴下編み機を奈良に持ち込みます。アメリカに視察に行って、靴下製造を始めたのです。吉井さんの先見の明を感じる点は、靴下は専用の編み機でないと作れないという点です。カットソーを作る編み機では作れない、特殊な編みなのです。分野を絞ることで専門的な経験や技術が蓄積していき、さらに需要が高まります。奈良でしか作れない靴下があるのです。そして昭和に入ると周辺にも靴下生産が広がり、現在では国内靴下の6割を生産するまでに成長しました。

時代の流れを読み、選択したものに集中する。その繰り返しで奈良が一大靴下産地になったように思います。
そんな奈良の土地で靴下作りを行う西口さん。ニット・ウィンも時代に合わせて靴下を中心にものづくりを続けてきました。次回ニット・ウィンの靴下づくりの経緯についてご紹介したいと思います。前田

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●西口さんの靴下展
2019年10月11日(金)~22日(火)
休み:火曜・水曜休み ※22日(火)は祝日のため営業
時間:11:30-18:00
会場:うなぎの寝床 旧寺崎邸
住所:福岡県八女市本町327
電話: 0943-24-8021

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