【2F企画展】「竹取物語」だけじゃなかった竹の古典文学
木曜日より開催しています、長岡由記さん&石田淳さんの竹細工展。この機会に、竹と日本人の関わりについて諸々調べています。
最初に考えたのは「竹といえば竹取物語だよなぁ。でも、竹自体はもっと古くから日本にあったはずだし、万葉集とかに竹を詠んだものがあったりするかも?」ということでした。
調べてみると、ありました。万葉集に竹の和歌。しかし、それが最古の竹と日本文学の関わりというわけではありませんでした。日本書記、さらには古事記にも、竹は登場していたのです。
たとえば古事記には、伊耶那岐の命(イザナギノミコト)が竹製の櫛によって、黄泉の国から逃げて帰ることができたというような神話が収録されています。
また日本書記には、木花開耶姫(コノハナサクヤヒメ)が出産する時、へその緒を竹刀で切ったという神話があります。その竹刀を捨てた所に竹林ができたという話です。
これらの神話からは、竹を霊力のある植物ととらえていたという、古来の「竹」信仰が伺われます。旺盛な生命力や清々しい姿、地下茎の広がりなど、竹の特性がその「竹」観を支えていたのでしょう。このように、8世紀にはすでに竹が日本人の民俗の一端を担っていたことが、文学表現から推察されます。1300年以上続く、竹と日本人の関わり。なんと気の遠くなることでしょうか。岡本
長岡さんと石田さんによって油抜きされた、乾燥中の竹です。
ー 詳細情報 ー
長岡由記&石田淳 竹細工展
日程:2月16日(木)〜2月19日(日)
2月23日(木)〜2月26日(日)
時間:11:30〜18:00
場所:うなぎの寝床店舗 2階
うなぎの寝床HP: http://unagino-nedoko.net/
長岡由記&石田淳 竹細工通販: https://goo.gl/C4r719