【2F企画展】鍛治の神と釜入りスニーカーの関係
昨日から2Fでは、久留米のスニーカーメーカー・ムーンスターさんのスニーカーを展示販売しています。ムーンスターさんが “Made in Kurume” と銘打ち、すべての工程を久留米の工場で行っているこだわりスニーカー達を並べていますので、ぜひ見にいらして下さいね。
さて、今回のスニーカー達の多くは、「ヴァルカナイズ vulcanize」という製法で作られています。
これはパーツを全部貼り合わせて靴の形にしたものを釜に入れ、硫黄を加えて高温で圧力をかけることでゴムが固まり、靴全体も接着するというものです。日本語では「加硫製法」とも呼ばれているそうです。
約170年前、1830年前後にアメリカのチャールズ・グッドイヤーとイギリスのトーマス・ハンコックにより確立されました。
私は最初にこの「ヴァルカナイズ」という言葉を聞いた時、ちょっと違和感を覚えました。というのも、「硫黄」という単語の英語はsulfur(サルファー)。硫黄を使った作り方なのに、このサルファーという単語が製法名に反映されていません。なぜ「ヴァルカナイズ」と呼ばれているのでしょうか?
その答えは、ローマの火と鍛治の神「ウゥルカーヌスVulcanus 」でした。この神様の英語名が「ヴァルカン Vulcan」。「ヴァルカナイズ」という名前は、このヴァルカンにちなんで名付けられたのです。
工業発達の時代に、当時最先端だったであろう技術に古代の神様から取った名前を付けた。なんだかとても人間的だなと思うのです。火と鍛治の神は釜に宿る。岡本
- 今週の営業 -
店舗1階:九州ちくごのアンテナショップ
店舗2階:ムーンスターの展示販売会
営業日:木曜日~日曜日
時間:11:30~18:00
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