【シャチョーが本を買う理由】『ほしいも学校』編
人はなぜ本を求めるのか。
うなぎの寝床の代表・白水が、相当な本好きであることをご存知の方も多いかと思います。
研究係の私・岡本は、うなぎの倉庫図書室の管理も担当していますが、白水による本の入荷ペースについていっておりません。いろいろな整理方法を一緒に模索していますが、彼がその本を買った理由を聞くのがそれに一役買うのではないかと思いました。
ということで新コーナー、「シャチョー、なんでその本買ったの?」はじめます。岡本
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『ほしいも学校』
「旬がまるとご」という雑誌があった。「たまねぎ」とか「いも」とか「牛」とか一つの食材をテーマにそれを掘り下げて、まるごと一冊テーマにするというもの。残念ながら廃刊になってしまった。マニアックすぎたか。社会は残酷だ。売れる総量が少ないとすぐ廃刊に追いやられる。いいじゃないか他の部署の売上でカバーしながら需要がなさそうな本をつくったって。
さ、ほし芋である。さっきの旬がまるごとから言うと、一歩進歩してる。芋から「干し」芋への踏み込みである。この活動のことはまだぼんやりとしかわかっていないが、ほしいも学校というからには、ほしいもについてはスペシャルに講義してくれるのだろうという期待と、ほしいもにバターを塗って焼いて食べたいという期待と、このほしいもというテーマでこれだけ厚い本を作ったという乱暴さに負けて、本を購入した。
有限責任事業組合 ほしいも学校&株式会社 佐藤卓デザイン事務所・編(2010)『ほしいも学校』有限責任事業組合 ほしいも学校