【新入荷】知れば知るほど奥が深い。久留米絣のための靴下 くくり糸
UNA PRODUCTS 久留米絣のためのシリーズ第二弾。
“くくり糸”でつくった靴下が新登場!
オンライン販売:https://bit.ly/374vVt0
■久留米絣の柄を生み出すのに欠かせない「くくり糸」を使った靴下■
福岡県南部の筑後地方で織られる久留米絣には、多種多様な柄や模様があります。その柄や模様はプリントではなく、「くくり」という工程を用いて表現されます。くくりとは、糸を染め分ける防染技法で、織る前の糸を1本1本別の糸で括ることで、染まる部分と染まらない部分をつくり、柄や模様を表現しています。この靴下には「くくり」の際に、括る方に用いられる糸を使用しています。通常くくり糸は染色が終わった時点で役目を果たしますが、さらに活用できる方法がないかと考え、この靴下ができました。
■久留米絣における”くくり”■

↑様々な技法により多くの柄を生み出す久留米絣
↓くるくると巻きついているほうの糸が「くくり糸」
久留米絣は、福岡県南部の筑後地方で江戸時代から200年以上織られ続けている綿織物です。
その特徴は、織る前の糸を1本1本染め分けることで表現する柄や模様、そして昔ながらの織機で織ることで生まれる風合いの良さです。
無地・縞模様・たて絣・よこ絣・たてよこ絣など、技法ごとに様々な種類の柄や模様があります。
久留米絣において、柄や模様を表現するのに欠かせないものが今回の靴下に用いている「くくり糸」です。
くくり糸は、久留米絣の柄や模様を表現するために糸1本1本を染め分ける「くくり」の工程で用いる綿糸です。
糸を染めた後、巻き付けているくくり糸を解くと、染まっている箇所と染まっていない箇所ができます。その染め分けられた糸を織ることで、柄や模様を生み出しています。
↑括っていたほうの「くくり糸」。
糸を何重にも巻きつけることで内部に染料が入らないようにしているため、
表面に近い部分だったのか、中心に近い部分だったのかなどの括られていた時の箇所によって、糸の染まり方にムラがでます。
↑靴下を編むために巻きなおされた「くくり糸」。
染色後に解かれたくくり糸は、糊抜きや巻きなおし、改めての糊付けなど靴下を編むために適した状態になるように整えられます。
↑くくり糸でつくった久留米絣のための靴下。
size1(22~24cm)とsize2(25~27cm)の2サイズです。
一足ごとの微妙な模様のちがい。
くくり糸はそれぞれの糸1本1本の染まり具合が異なり均一ではないため、靴下になった時に微妙な模様の違いが生まれます。
■産地資源活用の可能性を探る – くくり糸を靴下へ -■
くくり糸は久留米絣にとって欠かすことのできない存在ですが、通常「くくり」の工程による染め分けを終えると役目を果たします。
この産地資源であるくくり糸を活用できないかと模索していく中で靴下という形にたどり着きました。
今回、この靴下を開発するにあたり「野村織物」「筑後染織協同組合」「萱澤商店」「井上コーポレーション」に協力して頂けたことで靴下という形にすることができました。
染色後のくくり糸をその後使用していくためには管理と手間が必要になりますが、今後継続的に使用していくための流れつくりを野村織物に協力頂き、筑後染織協同組合にはくくり糸を編むために適した状態に整える部分を、萱澤商店にはくくり糸という糸の特性を踏まえた上での靴下の仕様やどの靴下工場と作るのがよいのかを一緒に考えてもらい、そして井上コーポレーションには靴下を実際に編んでもらっています。
くくり糸は久留米絣産地の資源ではありますが、今回他の産地や技術とも組み合わせることでこれまでと違った形の可能性を見出すことができました。靴下となることで新たな価値が生まれ、靴下となったことで「くくり糸」のことを伝える、知ってもらえる機会を持つことができるようになりました。今後も産地資源の活用方法の可能性を探っていきたいと考えています。
■商品情報■
久留米絣のための靴下 くくり糸の商品ページはこちらから
https://bit.ly/374vVt0
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