八女ロマンチカ

先日、うなぎの寝床でとある撮影が行われました。

FDさんの、クリエイティブバスツアー「八女ロマンチカ」の撮影です。FDさんは八女の手仕事などの書籍を出版したり、デザインの教室を行っている会社です。
ツアーの詳細はFDさんのHPの詳細ページをご覧ください。

それにしても、うなぎの寝床がこんな感じになるとは。八女は結構真面目な人が多くて(FDさんが不真面目と言ってるわけではありません)、こういう企画や編集の感覚を持った人はいないように思います。八女にもいろんな人が関わりながら、その人の切り口と感覚で土地を感じてもらえれれば楽しいんじゃなかろうかと感じた企画でした。
福岡にいらっしゃるみなさん、これを機会に八女へどうぞ。

以下 FDさんより抜粋

光と影が平等にある世界、ロマンチックな八女の影を切り抜こう。

“何本も道があるから、正しく辿り着けません。
よく見えないから、もう少し陽が昇るのを待とうか。
濃くなった影は切り抜いてゆらゆら揺れるモビールにしよう。
ああ、とうとう可愛いあのこを閉じ込めてしまった!
光と影が平等にある健全な世界。
そうそう遠くもない、あのときの八女ロマンチカを探しに行こう。”

九州のさまざまな場所を巡るクリエイティブバスツアー。
今回は城下町の町並みが残る八女福島へ向かいます。
白壁通りの町屋、昔ながらの商店や工房。
江戸時代のまま保たれた町割り、地割り。

町屋は間口はせまく、奥に長い構造を持ち、密接して家が建ち並んでいます。
光が入る方向は限られており、
通りに面した部分と、家の裏側からのみ光を取り入れています。
それは火事が多かった江戸時代、防火のためにも窓を設けていなかったこと、
また、建物をほころびから守るため、紫外線を防ぐためであったといいます。

土蔵造りのひんやりとした空気と、うす暗い室内。
光と影を巧妙に操り、独特の景観を成す町屋。
そこには現代建築には見られない情緒と色気が漂っているのです。
健全な観光地である八女の、その、光と影の織りなす色気。
私たちはそれに“八女ロマンチカ”と名付け、
クリエイティブツアーを敢行したいと思います。
夜が落ちてくるその前に。

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