【考えた事】企画展の作り方。現場でアイデアを練る重要性。

関内潔 工房 八女

僕は企画屋。
現場で決定していく重要性。

先日、木のお弁当箱を作っている(本業は注文家具)関内潔さんと企画展の打ち合わせに行ってきました。企画展というと個展を開催するみたいなように思われるかもしれませんが、僕の中での企画は実験と提案と、今まで知らない使い手の方と接点を持ってもらう場だと考えています。企画展の企て方としては2つあると思っています。

①つくりての意思を聞いて、最適な企画を考える。
うなぎの寝床から「こういうことをやりたいんだ!」ということはあまりなくて、一緒にやれることを探って行きます。今つくりての方がどんなことに興味を持っているのか、どの部分を中心に伝えたいのか、どういう物を今後つくっていきたいと思っているのか、どういう哲学で物をつくっているのか、それを聞いて「じゃあ、こういう企画展はどうですかね?」と一緒に考えていきます。

②自分達が得られた経験と、実験的な取り組みを投げかける。
もんぺ博覧会などは自分が得られた経験から、可能性を感じ企画にした例です。実際僕がたまたまもんぺを履いて、恐ろしく着心地が良かったので「これは色んな人に伝わる、着てもらう可能性があるんじゃないか?」という仮説のもとはじめた企画です。

前者は「つくりて」の活動を中心に据えながら企画し、後者は「つたえて」の考えを中心に世の中に問う。という感じでしょうか。

3月から本格始動。
いろんな企画を計画中。

今回は関内さんと、素材の可能性について雑談も含めいろいろと話しています。個人だからやれる、素材との向き合い方、家具の作り方。関内さんの物に対する見方や物の作り方、哲学はとても真摯で尊敬できますし、そこを共有して伝えたり、高めたりしていくことが僕らのやりがいにもつながっていきます。

写真にあるように、素材のままの板の可能性を探っています。どうやってつかいての方に届けるのか?どういう場所でやるのがいいのか?こつこつと話し合いをやっています。3月の後半に企画展を開催できそうですので、どうぞ楽しみに待っていて下さい。

白水

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