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【豆知識】十人十色、久留米絣の各織元の個性。

6月 10th, 2015

0-久留米絣-織元毎の特徴

約30件の織元は、一つとして同じ所なし。
各織元の人柄と考え方がにじみ出る面白さ。

今回、もんぺ博覧会に出店しているのは4件の織元さんです。久留米絣の織元は全部で約30件ありますが、僕らはその3分の1くらいとしかまだ関わっていません。30件というのは多いのかどうか?僕は伝統工芸と呼ばれる領域にしては多いと思いますが、産業と呼べる規模としては小さいと思っています。しかし、まだこの久留米絣という織物を仕事として生活している人が何百人かいるわけです。ある程度の産業と呼べるものでしょう。全盛期は200件あった久留米絣の織物ですが、今は30件。残ってきた30件だけあってとても個性的な織元さんばかりだと思います。今回出店している織元は丸亀絣織物、野村織物、津留織物、下川織物です。各織元さんの特徴を少し僕なりの視点で紹介したいと思います。

自ら製品まで作って販売する丸亀絣織物。
ちぢみ織りなどの生地もつくり、チャレンジ精神あり!

広川町の織元です。もんぺ博覧会の第一回目の時は、丸亀さんがいたから実現しました。もう長くもんぺを独自の製品として販売をしており、試行錯誤を繰り返してらっしゃいました。もんぺは普通は裾にゴムが入っていてすぼまっているのですが、それを後から絞れるようにと開発しているのも、おそらく丸亀さんが考えたことなんじゃないかなーと思います。お父さんはとても研究熱心でもんぺ博の時もじーっとお客さんはどういう物を選んでいるのか、どういう反応なのか、今後どういうことをやっていった方がいいのか考えているように見えます。もんぺ博が終わった時にあれこれ話すと様々なヒントが貰えて面白いです。

もんぺの形はゆったりしたワイドパンツのような形。うなぎの寝床がつくっている型紙よりも大分ゆったりです。スリムなものよりもゆったりしたものが欲しいという方は、こちらの織元さんのもんぺはおすすめです。普段からうなぎの寝床での取扱いがある訳ではないので、もんぺ博の時にぜひお買い求めください。

機(はた)の台数は少ないけど、家族でコツコツ
しっかりした柄を構築するこだわり、津留織物。

もんぺ博覧会の時に、ハンガーラック一本分30本くらいのもんぺしかありませんが、色とりどりの久留米絣をつくられているのは津留織物さんです。ぼくらは無地だったり縞、チェックといった入り口になるような生地をつくっていますが、津留さんは経糸(たていと)も緯糸(よこいと)も括った糸をつかったちゃんとした久留米絣を中心につくっています。前年、残念なことにお父さんが亡くなられて、今はタテヨコはちょっとむずかしいとおっしゃられていましたが、丁寧な仕事をしている工房だと思います。家族みんな真面目な方で、機(はた)も多くはないですが、毎月きちんと布をつくっていっているという印象があります。お客さんも絣が好きな人などはビビッとくるようで、津留さんのところに飛んでいくかたも多いです。

TSURU Textile Festival(つるフェス)という津留織物に関わる作家さんなどが中心になっているお祭りというかイベントもあります。こういう活動も見物です!

ベーシックな糸使いで、きちんとした柄。
安定感がある野村織物。

久留米絣のベーシックな糸使いで、柄をきちんと構築していく印象がある野村織物さんです。なんというか正確な印象があります。風合を追求している所、色や柄で特徴を出そうとしているところ、新しい柄をどんどんつくろうとしているところ、様々な特徴をどこも持っていますが、野村さんは久留米絣をしっかり作り続けているという印象があります。淡々と。打ち込みや柄合わせや生産体勢や、全てがきちんとしている感じがします。弱点が無い感じですかね。そもそも、スポーツでもないので弱点もなにもないですが、弱点がない印象を受けます。この地域でも知名度と信用が高い織元さんだと思います。

風合と質感を追求している下川織物。
応用力満点、生産も多し。

うなぎの寝床のオリジナルMONPEの生地は下川織物さんとコラボしてやっています。僕らは久留米絣の本質は柄ではなく風合なんじゃないか?という仮説を持っていて(もちろん柄を作って行くというのも強いアイデンティテイなので重要)、それを体現できる織元は下川さんじゃないかと取り組みをやらせてもらっています。というか、久留米絣の工房もいろんな規模の工場があって、下川さんのところは機の台数も結構あるので、僕らの注文できちんと布があがってきそうなところと言えば、数が限られます。そこで対応してくれそうだったのが下川さんという感じです。息子さんの強臓さんに色々相談しながら、糸の太さや色の調整、生産計画などを一緒にたてて、もんぺを作らせてもらっています。

様々な糸番手の組み合わせと、質感の追求をしていて、その蓄積があるので今後の未来に向けて試行錯誤を一緒にしているところです。下川さんの所はあまり製品をガンガンつくって売るタイプではなくて、僕らみたいな業者と組んでそこに合った布を提供していくというタイプなので、もんぺ博覧会の時のもんぺの本数などは少ないです。僕らのオリジナルの生地は下川さんのものなので、それで風合とかを見ていただけるとありがたいです。

こういう部分も少し見ながらもんぺを選ぶと楽しいかもしれません。八女のもんぺ博覧会は日曜日までなので、ぜひお越し下さい。

もんぺ博覧会の情報はこちら

◯八女展 | 八女伝統工芸館 | 6月5日(金)〜6月14日(日)

時間:10:00~18:00(最終日17:00まで)
住所:〒834-0031 福岡県八女市本町2-123-2
tel:0943-22-3131
お休み:6月8日(月)

◯福岡展 | 松楠居| 7月2日(木)〜7月11日(土)

時間:11:00~19:00(最終日18:00まで)
住所:〒810-0041 福岡市中央区大名2-1-16
tel:092-738-7155
お休み:なし


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