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【考えた事】八女の伝統工芸をリサーチ、デザイナーの役割。

7月 1st, 2016

八女福島仏壇

物に具現化することでコミュニケーションができる。
それには、観察して物に落とし込む技術がいる。

今、とあるプロジェクトの準備段階で、八女の伝統工芸のリサーチをしています。仏壇・手漉き和紙・提灯・独楽・石灯籠などの技術を応用してプロダクトをつくるということをやっています。僕はもともと建築をしていたので、デザインとかもできるだろう?という過信が若干だけあったのですが、今回はうなぎの寝床で扱っている国産の線香花火などのデザインをした中庭デザインオフィスの中庭日出海さんと一緒にリサーチを進めています。

中庭さんと話していると、やっぱり現場の製造工程の把握のレベルがかなり細かく「嗚呼、大雑把な自分にはこれはできないなぁ。」と一緒に回っていて考えさせられます。仏壇を作っている近松さんと、見えないところのディテールがどうなっているか、製造工程でどういう風に納めた方が技術的にやりやすいのか?何故こういうカタチになっているのか?産地としての分業の特性はどうなっていて、どういうことが今後可能性として考えられるのか?それは、情報や仕組みに至る所から、技術にいたるところまで、あらゆる角度でリサーチがなされます。これは、やっぱり専門家の領域だと思います。

僕はやっぱり、今の役割としては、どうしても大枠になってしまうので、物ができあがる過程や、それを取り巻く環境、広報などその物や産業、文化の周りを少しでも広げれるようなチャレンジを繰り返すべきかなと考えを改めはじめました。ある程度のリスクをおい、すごい大規模ではありませんが、その規模にあった流通のあり方や、使ってくれる方に、きちんと届けていくための努力をする。それが役割かなとも思い始めています。「なんでもできるんだ!」と思い続けた20代、30代に入って、なんだかいろんな人に会って「あー、これはこの人に勝てないなー。あーこれもだ、これもだ。」と挫折を続けております。しかし、この挫折が専門性につながっていくのでしょう。

社会は関係性で成り立っています。大きな意味での役割分担と専門性、分業が行なわれて行く心理状況はこんな感じなんだろうなーと自分も社会全体のハグルマの一部として身にしみているところです。自分が何ができるかをしっかり考えながら、今後もがんばりたいと思います。白水

八女福島仏壇2 八女手漉和紙


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