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【沖縄レポート1】沖縄のものづくりと観光

1月 16th, 2016

ミルク面

九州福岡・八女と沖縄の環境の違い。
観光産業が色濃い沖縄のものづくりはどうなるのか?

4泊5日の沖縄出張にハルと行ってきました。九州・沖縄と言われるくらいなので、僕は共通の文化圏と思って行ったのですが思ったより環境が全く違ってびっくりしました。沖縄において観光とものづくりは切っても切り話せない関係にあるようです。

僕らは八女という福岡市内から車で1時間、公共交通機関を使ったら2時間以上かかります。それは、コンセプトにも記載しているのですが作り手がたくさんいる地域だからです。でも、これは一般の買う人としては「なんでここ?」という立地で、僕らのお店の前はひとっこ一人いません。その中でどうやって物に興味を持ってもらえるのか、人や文化に興味を持ってもらえるのかというのはとても大事なことです。たまたま観光でやってくる人に売るのではなくて、お店や作り手のところを目指して、興味を持って来てくれる人を増やすということが重要だと思っています。なので、いろんな企画展を行なったり、情報発信も意識的にやっているつもりではあります。まだまだ足りないのですが。

対して、沖縄はというと観光産業がかなり強く、人は来るので、その人達に何を売ったらいいのか?という思考になるようです。観光産業がほぼ無いといっていい八女とは対照的な状況です。僕らは単純に「このものがいいですよ!」とかではなくて、こういう人がいて、こういう文化があって、こういう物ができていますよ。という選択できる条件を伝えてあげることで、興味を持って来てくれる人がいるんじゃないかというのが一つの考え方です。

観光客が買えるものをつくろう!ではなく、
しっかりした物をつくり、しっかり伝えて、
結果買ってもらうということが重要じゃないか?

観光というのが一つの切り口になると「観光客が買える物を、パッと買える価格で作ろう!」という思考に陥ります。すると、もともとはきちんとした素材を使っていたものが、変な素材に変わったり、物の質が落ちたり、観光客からパッ言われる理不尽な要求に答えたりと(それも大事なことかもしれませんが)そういう現象も沖縄では起こっているようでした。みなさんとお話をすると、道の駅や工芸館や、自分のお店に組合を通してきてくれた方や、そういう人達にどうして物を伝えようかという一点の思考に固まっていることも多いなと感じました(もちろん、そればかりではないのですが。)そういう思考でいくと恐いのが2点あると思っていて「物の質が落ちる」というものと「値段が合わない」ということです。

沖縄のものづくりは、かなり手仕事に依存している部分が多いなと感じました。僕らが取引している福岡周辺の作り手も、おそらく大手に比べたら、かなり効率が悪い手仕事に依存している部分や効率が悪い部分は多くあると思っていましたが、沖縄はかなりの部分がまだ手仕事で行なわれています。そして、すごく多くの方が(減りはしているけど、九州と比べると)まだ手仕事を行なっています。それはとても素晴らしい現実だと僕は思っているのですが、このまま観光客に物を売り続けていたらおそらく物をつくり続けることはできなくなると思います。先進国にある日本では、手仕事の人件費を物に転化したら、やはりすごく高いものになってしまうことは仕方がない現実ではあるのです。本当に何かを判断して変えないといけない時期なのだろうということを感じました。

ゆいまーるの鈴木さんに話を伺うと、やはり観光に依存していたら世の中の流れにかなり影響を受けると言っていました。リーマンショックや地震、SARS、台風、インフルエンザなど、そういう突発的な出来事と連動して、一気に観光客はいなくなり、人々は収入を失うという現象を何度も繰り返しているようです。そういうことで今回の自らきちんと何が大事か見極めて、伝わる人にしっかり伝えて、買ってもらうという領域を見つめ直しましょうということでした。

決して観光が悪いわけではない。
塩梅の問題である。

決して、観光が悪い訳ではありません。観光客が来るということは、その土地に魅力があり人が来てくれているわけなので、その方々に対してきちんとした物や、買いやすい物を提供する、文化や技術を教える、体験してもらうということは非常に重要だと思います。あとは塩梅の問題で、観光客だけの意見に流されずに、しっかりとした文化の継承や、なぜつくっているのか?なんのためにつくっているのか?という根本的な問いのようなものをやった方がいいよね。それに共感してもらえる人に物を買ってもらう。買ってもらうというよりも、一緒に協力しながら物をつくっていくというイメージかもしれません。それが一つのあり方だねーという話を鈴木さんとしました。

お金の部分と、楽しさの部分、やりがいの部分、文化的な領域、技術を残さないといけない、生活しなければならない。様々な現実的な要素が絡む問題ですが、どこの地域でも考えていかなければならない事象だと思います。沖縄では本当にいろんなことを考えさせられました。少しずつアップしていきたいと思います。

白水


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