facebook
twitter

【本を読む】日本のかご えらぶ・かう・つかう/小澤典代

2月 14th, 2014

1107

昨日の世界のかご文化図鑑に引き続き日本のかごを紹介した本をご紹介。①かご単体の紹介 ②お店や骨董屋の店主などかご愛用家の方の話し ③かごの歴史や素材・編み方など ④つくりてたちのこと ⑤ショップ関係 ⑥プラスαという感じの構成です。どこかに特化した本というより、日本のかご文化やお店、つくりてについてざっくりと知る事ができる本です。気になった部分を少しご紹介。

日本のかごのふたつの流れ

世界中で愛用されているかごですが、その用途は農具や運搬、収納などの暮らしの道具、つまり日用品としてのアイテムがほとんどです。けれど、私たち日本人は日用品ではないかごも大きく発達させてきました。このことは、世界的に見ても類がなく、日本のかごの特徴であると言っても過言ではないと思います。それは花かごやお茶かごなどの、お茶の世界で使われる美術工芸品と呼ぶに相応しい高い技術と美意識によって作られたかごです。- – – 中略 – – – 花かごと民具、このふたつの流れが日本のかごにはあります。土着的に根づいてきた生活の週間から生み出されたかごには、私たち日本人の素朴で大らかな暮らしの形が表れていて、一方の花かごには、美を追求する精神性の高さを垣間見るような思いがします。共通するのは、先人たちの尊い知恵。どちらも大切に守っていきたい日本の財産です。

これは、面白いですね。今まで、なんとなくの機能の違いは感覚的に理解していたものの、はっきりどこで二つに別れているのかという線引きが僕の頭の中ではできていませんでした。竹の場合は僕の中でもこの二つの棲み分けというのははっきりしましたが、ものづくり全般に視点を置くと「民具として」「美術工芸品として」というのは、線引きがむずかしくはあると思います。時代背景によっても変わってくると思います。焼物も花さしなどありますが、あれば僕の中では美術工芸品というより、民具に近い。でも大きくなってきたり、力強いものは美術工芸品の領域になってくるかなぁ。なんて考えたりもします。しかしながら、そんんことをボンヤリ考えるきっかけになりました。

この本は、全体的にまとめてはおられるのですが、創造的な竹の本の中では「つくりてや産地」が印象に残った本でした。

– – – – – – -目次- – – – – – – –

◎暮らしのかご図鑑
かごバッグ/台所用品/リビングまわり

◎かご好きたちの素敵なかごづかい
渡辺有子さん/中川ちえさん/森田直さん、和子さん/岡本敬子さん/後藤由紀子さん

◎かごをまなぶ
日本のかごのはじまり/日本のかごのふたつの流れ/素材について/編み方について/かご産地分布図/日本のかごの現状とこれからのこと/かごをつくってみよう

◎私たち、日本のかご応援団
及川隆二さん 森岡「光原社」/松野弘さん 東京「谷中 松野屋」/川崎啓さん 京都「ギャラリー啓」/日野明子さん ひとり問屋「スタジオ木瓜」/伊藤征一郎さん「世界のかご カゴアミドリ」

◎日本のかご、二つの産地へ
別府へ・・・BAICA/清水貴之/別府クラフト/油布昌考/竹工芸 山正
二戸へ・・・柴田恵/田村ルヲ/田村ソノエ/もみじ交遊舎

◎注目のニューウェーブ ショップ&メーカー
Sfera Shop Tokyo/CLASKA GALLERY&Shop “DO”/Babaghuri/公長齋小菅/kegoya

◎その他
花かごの世界/鳥かごの世界/小澤典代のかごスタイリング/厳選おすすめショップリスト

– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –

著書:小澤典代
インテリアスタイリスト。1961年千葉県生まれ。インテリア誌、女性誌で幅広く活躍。「今」の空気感と個々のライフスタイルを大切にしたスタイリングの提案をはじめ、手仕事、アーティスト、旅など暮らしにかかわるテーマを掘り下げている。著書に「フランス雑貨の旅」「韓国の美しいもの」「小澤典代の東京ハンドメイド」「日本の手仕事 – 伝統の手わざが生み出す美しい日用品」など「fu-chi web」でも手仕事に関する取材を連載中。

1108
編み見本。

1109
つくりてのこと。

日本のかご: えらぶ・かう・つかう (とんぼの本)

新品価格
¥1,680から
(2014/2/13 18:49時点)


コメントはまだありません

No comments yet.

Sorry, the comment form is closed at this time.